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廬山会議(ろざんかいぎ)

Lu shan 中国江西省北端の名山である廬山で開かれた会議の総称をさす。1927年南京,武漢両政府の合体が討議されて以来,しばしば重要な会議が開かれてきたが,なかでも59年の中国共産党中央政治局拡大会議がここで開かれたのが特に有名である。この会議では毛沢東の大躍進政策の是非が検討された。同郷の国防部長彭徳懐(ほうとくかい)は毛沢東宛の書簡で,その経済のバランスを欠いた政治優先政策を批判し,毛に政策の転換を迫った。のち毛は彼を支持するグループを「右翼日和見(ひよりみ)主義反党集団」として批判した。その結果,参加者のなかで公然と毛沢東に反対するものがいなくなり,彭徳懐のみならず張聞天(ちょうぶんてん)や黄克誠(こうこくせい)も失脚することになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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