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ルール問題(ルールもんだい)

Ruhr ドイツ西北部のルール地方をめぐる国際問題。ルールはヨーロッパ最大の大炭鉱地帯,大重工業地帯。第一次世界大戦後の賠償問題において連合国はルール占領を掲げドイツを威嚇(いかく),特にフランスはこの地の支配を企て,1923年1月賠償の履行(りこう)遅滞を理由にベルギーとともにルールを占領した。ドイツは消極的抵抗でこれに応えたが,9月抵抗を中止,結局ドーズ案の締結後フランスは撤兵した。第二次世界大戦後フランスはルールの国際管理を提案,49年ルール国際機関が設置されたが,52年ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)の発足とともに廃止された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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