ルピー

rupee インドの銀貨。貨幣の単位。重量の単位に使われることもある。サンスクリット語のルーピヤーが語源。1542年にシェール・シャーが初めてルピー銀貨を鋳造したとされるが,類似の銀貨は13世紀から発行されていた。アクバルはシャーの政策を引き継ぎ,ムガル帝国にルピー銀貨を流通させた。帝国が衰退すると,地方支配者がさまざまな銀貨を鋳造したが,1773年,イギリス東インド会社は「シッカー・ルピー」を標準とすることとした。1835年,東インド会社は「会社ルピー」を発行。これ以後「会社ルピー」がインドの正式の通貨として流通した。現在はインド,パキスタン,ネパールの通貨の単位。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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