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ルネサンス

Renaissance ルネサンスとは古典文化の復興運動のことであり,イタリアで14世紀に始まり15世紀に最盛期を迎えた。その後16世紀にかけて,ドイツ,フランス,イングランドと北方諸国にも伝播した。まずイタリアでは,ペトラルカをはじめとするユマニスム(言語文献学的研究)の精神にもとづくギリシア,ローマの原典の発掘,研究とそれらを模範とする創作がなされた。しかし文学,思想以上に造型芸術の分野において,華々しい成果が現れた。メディチ家,エステ家,ゴンザーガ家など,各地の君主をパトロンとする芸術家たちが,それぞれの都市を美化しようと業(わざ)を競ったのである。建築のブルネレスキ,アルベルティ,ブラマンテ,絵画のマザッチョ,ボッティチェリ,ピエロ・デッラ・フランチェスカ,彫刻のドナテッロ,ヴェロッキョ,ミケランジェロなど天才たちが活躍した。北方諸国においては,ルネサンスはより文学的になり,また宗教改革の動向ともからんで複雑な様相をみせた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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