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三民主義(さんみんしゅぎ)

民国時代初期に孫文が提唱した中国革命の基本方策で,民族,民権,民生の3主義からなり,中国国民党の指導理念となった。孫文が初めて三民主義の構想を発表したのは1905年で,その後内容の改訂,深化が続けられ,晩年に至って理論的な完成をみた。民族主義(国家主義)は,半植民地状態にある中国の独立を達成し,列国と対等な地位に高める手段であり,民権主義は,人民の参政権を拡大して政治上の平等を確立する方法,民生主義は土地,資本の集中独占を制限して,経済上の平等を実現する方法である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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