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サンフランシスコ講和条約(サンフランシスコこうわじょうやく)

1951年9月サンフランシスコで調印され,翌年発効した条約。第二次世界大戦に関する48の連合国と日本との間の講和会議によって結ばれた平和条約。しかし,旧連合国の足並みはそろわず,最も長い間日本に抗戦した中国をはじめ,ソ連,ポーランド,チェコスロヴァキアなどの共産圏諸国およびインド,ビルマ,ユーゴスラヴィアなどは含まれず,またインドネシアは批准しなかった。前文のほか平和,領域,安全など7章27カ条からなり,琉球(りゅうきゅう),小笠原諸島はアメリカの信託統治地域に予定され,樺太(からふと)(サハリン),千島(ちしま)(クリル),台湾,竹島などの帰属は未決定,不明確なまま残された。なお,この条約と同時に日米安全保障条約が結ばれ,日本はアメリカの冷戦体制のなかに組み込まれることになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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