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三藩の乱(さんぱんのらん)

清初の反乱。清は中国を平定するのに漢人の武将をよく利用したが,なかでも呉三桂(ごさんけい),尚可喜(しょうかき),耿継茂(こうけいも)(その子精忠)は王爵を与えられて雲南,広東,福建に駐し,三藩といわれた。彼らは大兵を擁して強大な勢力をふるい,しだいに清と対立するようになった。1673年康熙(こうき)帝が三藩を撤去しようとすると,最も勢力のある呉三桂がまず叛き,他の2藩も応じて大乱となった。初めは三藩側が優勢で,呉三桂はやがて帝位についたが,その死後勢いが衰え,81年鎮定された。これより清の中国支配は確立し,康熙・乾隆(けんりゅう)時代の盛世を迎えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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