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三月革命(さんがつかくめい)

・〔ドイツ,オーストリア〕フランスの二月革命の影響で1848年3月ドイツ各地に起こった市民革命。48~49年のドイツ革命を総称することもある。オーストリアでは3月13日ウィーンに暴動が起こって,メッテルニヒはイギリスに亡命し,憲法制定の動きが起こった。それとともにハンガリー,ボヘミアなどオーストリア領内の民族運動も激しくなり,ハプスブルク帝国は崩壊の危機に瀕した。プロイセンでは3月18日ベルリンに革命が起こって,市民階級を代表するカンプハウゼン内閣が成立し,勅令で憲法制定など自由主義的改革が約束された。革命運動は全ドイツに波及し,ドイツ各国で自由主義的「三月内閣」が形成されるとともに,5月にはフランクフルト国民議会が成立して,ドイツ統一憲法制定を議した。しかし10月にはウィーン,11月にはベルリンで反革命が勝利し,主要国の離反により統一憲法制定は成らず,49年5月西南ドイツとラインラントで起こった民主派の蜂起も鎮圧されて,革命は失敗に終わった。・〔ロシア〕ロシア革命 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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