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サーミ人(サーミじん)

フィン・ウゴル系民族で,ノルウェー,スウェーデン,フィンランドの北端からロシアの西北端にかけて住む少数民族。トナカイ遊牧を中心に,狩猟,漁業を営む。以前は「ラップ人」と呼ばれていた。第二次世界大戦後,サーミ人の地位改善を求める動きが起こり,1953年から開催されている北欧サーミ会議など,国を越えたサーミ人の連帯がみられるようになった。政府レベルでも,87年にノルウェーで,サーミ人の代表機関である「サーミ議会」を設置する法律の制定など,サーミ人の法的地位の改善が進んでいる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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