サカ

Saka 前6世紀頃から中央アジアの遊牧イラン人を古代ペルシア人はサカといい,ギリシア人もサカイ(Sakai)と呼んだ。『漢書』西域伝の塞(そく)もこれであり,釈(しゃく)(シャカ)とも書くが,釈迦(しゃか)とは関係がない。ヘロドトスはスキタイと同じだという。前2世紀に一部が南下してバクトリア,アフガニスタン南部に入り,インダス川下流域に定住したサカはインド・スキタイ族とも呼ぶ。サカ語はイラン語派東方言に属し,5~10世紀にタリム盆地西部で使用された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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