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戦車(せんしゃ)

・2~4頭の馬にひかせる主として戦闘用の車(多くは2輪車)。すでに前3千年紀のシュメールに出現しているが,実体車輪を用い,牛やオナガー(ロバの一種)にひかせているので,戦闘能力は疑問。前2千年紀に入り,スポーク付きの軽量車輪と馬が導入されて,初めて実戦向きとなり,オリエント各地に広まり,ギリシア,ローマにも伝えられた。ガリアやインドでも存在が知られており,中国では殷(いん)代後期には戦闘に用いられていた。しかしいずれの地においても,やがて機動力に勝る騎兵にとって代わられるようになり,儀礼的行列や競技にしか用いられなくなった。・タンクのこと。第一次世界大戦中,1916年9月ソンムの戦いでイギリス軍が初めて使用した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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