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セルジューク朝(セルジュークちょう)

オグズ族と呼ばれるトゥルクメン系の遊牧部族の一分派,ないしはその建設した王朝,あるいは帝国。シル川の下流域から興起し,その支配権をホラーサーンからアナトリアにまで広げた。本家を大セルジューク朝(1038~1157),これに対し各地の分家を地域別にケルマーン・セルジューク朝(1041~1184),ルーム・セルジューク朝(1077~1308),シリア・セルジューク朝(1078~1117),イラク・セルジューク朝(1117~94)と呼ぶ。大セルジューク朝の最盛期はアルプ・アルスラーン,マリク・シャーの治世で,賢明な宰相ニザーム・アルムルクの力が大きかった。文化の様相は,イランの伝統をイスラーム的に開花させたスンナ派系文化であった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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