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石斧(せきふ)

stone ax 石材を用いてつくった斧(おの)で,斧頭の孔に柄を挿入する方法と,柄の孔に斧頭を挿入したり紐(ひも)でしばりつけたりする方法がある。ヨーロッパでは,斧はたんに木を切るばかりではなく,武器としても用いられ,東欧の闘斧などが好例である。石斧は地域,年代により,異なる形態を持つ傾向が多い。通例,斧頭の刃と柄とは,装着時に平行する形になるが,直交するものもあり,後者は手斧(ちょうな)の名で知られる。石斧と手斧によって森林の開墾,さまざまな木製品の製作が可能になり,技術革新の糸口となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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