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西夏文字(せいかもじ)

タングート語表記のために西夏でつくられ使用された文字。創製者については諸説あるが,李元昊(りげんこう)が1036年に公布したとされる。漢字の影響を受け,漢字の部首にあたる300種以上の文字要素を数十の方法で組み合わせて合成される複雑な字体を持つ。文字構成要素の大部分は表意文字である。漢訳やチベット訳から重訳された仏典,碑文,辞書など多数の文献が発見され,日本やソ連の学者によって解読が進んだ。西夏の滅亡後も使用され,北京北方の居庸関(きょようかん)などに残っている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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