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西夏(せいか)

Xixia 1038~1227 チベット系タングートが中国西北部に建てた国の宋での呼び名。タングートは9世紀の初めオルドスの夏州を中心に強力となり,黄巣(こうそう)の乱を討った功績で唐から李姓を与えられた。その子孫の李継遷(りけいせん)は霊州を宋から奪って(1002年),西方に拡大した。さらに李元昊(りげんこう)は河西方面を攻略して内陸東西交易路を抑え,皇帝となって(1038年)国号を大夏(たいか)とし,都を興慶府(こうけいふ)(銀川)とした。宋と戦ったあとに和議を結び,宋に臣下の礼をとる一方,宋から毎年絹,銀,茶を贈られることになった(1044年)。契丹(きったん)に代わって金が華北に進出すると,これに服属しながらも貿易実利を優先させた。しかしチンギス・カンのたび重なる攻撃を受け,1227年に滅亡した。中国文化の影響を受けたが,仏教文化を基調とする独自の文化を発達させ,西夏文字をつくった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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