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真臘(しんろう)

6世紀後半,現在のカンボジア北部に興隆した国家。『隋書』には,真臘は扶南(ふなん)の属国であったが,質多斯那が扶南を兼併し,その子の伊奢那先代が伊奢那城を建設したとある。現地の碑文では,質多斯那はチトラセーナ,伊奢那先代はイシャーナヴァルマンと記される。また伊奢那城の遺構が,トンレサープ湖北岸コムポントム州のソムボープレイコック遺跡である。なお,碑文ではカンプチアを国の名称としており,漢文の真臘の語源は不明である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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