新バビロニア(しんバビロニア)

Neo-Babylonia 前625～前539 アラム人の一派カルデア人がバビロニアに建てた王国。ナボポラッサルは前625年アッシリアから独立し，メディア，リュディアと連合してアッシリアを滅ぼした。ネブカドネザル2世はエジプトのネコを破り，前587ないし前586年にはイェルサレムを破壊してユダヤ人のバビロン捕囚を行った。またバビロンに吊り庭のある王宮や，ジッグラトがそびえる主神マルドゥクの神殿を建てた。最後の王ナボニドスは月神シンを崇拝し，バビロンの神官の反感をかった。前539年バビロンはキュロス2世のペルシア軍により占領され，この王朝は滅亡した。 (山川 世界史小辞典（改訂新版）, 2011年, 山川出版社)