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人種主義(じんしゅしゅぎ)

racism[英],Rassismus[ドイツ] 人種を生物学的な固定・不変の形質,「血」の問題とし,それを精神的な特質と結びつける,とりわけ19世紀以降のヨーロッパに特徴的な考え方。先天的に人種間で優劣が存在し,人間の歴史も人種間の闘争によって決定づけられてきたとするイデオロギー。人種主義がドグマ化されたのは,ヨーロッパで帝国主義的植民地支配が正当化された時期である。ナチ体制は,人種主義を優生学や民族衛生学と結合させ,ユダヤ人大量虐殺の正当化にも用いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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