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壬午政変(じんごせいへん)

1882年にソウルで起こった軍隊の反乱。大院君(だいいんくん)の隠退(73年)後政権を握った閔妃(びんひ)の一派は,日本にならった内政の改革や日本人将校による新式軍隊の養成と兵制の改革に着手したが,これが特に旧式軍人を刺激し,給与に関する不満や大院君の扇動も加わって,政府および日本人に対する暴動に発展した。7月,武装した兵士が閔氏一派の要人多数を殺し,日本公使館を焼き,日本人7名を殺し,大院君を擁立した。日本および清国はただちに出兵して暴動を鎮圧したが,清国は特に大軍を送って大院君を捕え,保定へ送って監禁し,閔氏政府を復活した。これによって清国の朝鮮に対する指導権は著しく強化された。日本もこれに対抗するため済物浦(さいもっぽ)条約を結んでソウルに駐兵権を獲得し,貿易上の権益を拡大した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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