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朱徳(しゅとく)

Zhu De 1886~1976 中国現代の政治家,軍人。中国共産党の指導者の一人。四川省儀隴(ぎろう)の人。蔡鍔(さいがく)のもとで辛亥(しんがい)革命に参加。1922年ドイツに留学し,社会主義や軍事を学ぶ。そのとき中国共産党に入党。帰国後北伐に参加。27年南昌暴動を指揮した。28年井崗山(せいこうざん)で毛沢東と合流,遵義(じゅんぎ)会議では毛を支持し,以後紅軍の最高指揮官として毛を助けた。日中戦争では八路軍総司令,国共内戦では人民解放軍総司令を務めた。「朱毛軍」と呼ばれ,毛沢東と並ぶ存在であった。中華人民共和国成立後は55年に元帥となり,以後政治の第一線からは身を引く。文化大革命中は批判を受けるが失脚は免れた。76年毛沢東に先立つこと2カ月で死去した。スメドレーの『偉大なる道』はその伝記である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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