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重農主義(じゅうのうしゅぎ)

physiocracy ケネーを祖とする経済社会理論。啓蒙思想に共通の自然秩序の信仰を基底とし,先験的な公理からの演繹的推論の方法を,ときには過度にまで用いている。すなわち,私的所有を最高の自然権とし,その系としてのもろもろの自由とともに,その行使を完全に保証することにより最善の調和が実現されると考える。本来フィジオクラシーとは「自然の支配」の意味である。経済的には農業のみが真に生産的であるとし,その生産を高めるために投資の助成,耕作の自由,税制の改革,とりわけ高利潤を維持するための流通の自由とその拡大を主張する。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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