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十二表法(じゅうにひょうほう)

Lex duodecim tabularum 初期ローマの法典。前450~前449年に制定されたと伝えられる。ローマの初期にはパトリキ,プレブス間の身分的差別が厳しく,法知識もパトリキの独占であったが,プレブスは平等を求めて闘争し,その過程で,十二表法の形で法の明文化と公開を勝ちとった。ここでも,パトリキ,プレブス間の通婚が禁止されるなど不平等は存したが,プレブスにも法が公開されたことは彼らの勝利を意味した。この法は,特別の法典編纂委員の手で前450年に10表が制定され,翌年に2表が追加されて完結,ローマ法発展の出発点となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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