重装歩兵(じゅうそうほへい)
hoplites 古代ギリシアの重装備を施した歩兵の称。その名は円楯(ホプロン〈hoplon〉)に由来する。鎧甲(よろいかぶと),脛当(すねあて)をまとい,楯と槍とを携え,ファランクスを組んで敵にあたった。前6世紀末までに軍制上の地位を確立した。その主体は武具自弁のうえ,祖国防衛の任にあたる中小土地所有農民であり,彼らホプリーテン農民こそ民主政ポリス存立の基盤であった。この兵制は前5世紀以来ローマでも採用され,ローマの発展の原動力となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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