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ジャーティ

インドのカースト集団。内婚と共食の単位を形成し,特定の職業および身分と結びつけられる。ジャーティは「生まれ」を意味する。古典では,ジャーティの語はヴァルナと同様の身分の意味で用いられた。実体的な集団としてのジャーティが形成され,ヴァルナ概念と結びついてカースト制度が成立したのは,10世紀頃からのことであった。イギリス植民地支配下では従来のジャーティの範囲を越えたカースト的結合が形成され,現在でも行政単位や婚姻上の集団として重要性を持つ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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