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シパーヒー

・〔トルコ〕オスマン帝国のトルコ系在郷騎士。スルタンからティマール(封土)を与えられ,その見返りとして戦時には禄高に応じて軍備を整え出征した。16世紀末以後戦力の中心はイェニチェリ(常備軍)に移り,シパーヒーは重要性を失った。・〔インド〕ペルシア語,ウルドゥー語で「兵士」を意味する。植民地インドに関しては「インド人傭兵」の意味に用いられる。イギリス東インド会社時代および直接統治時代に,イギリスが植民地支配のために雇用したインド人一般兵士をさす。彼らは他のイギリス植民地にも配備された。また第一次世界大戦,第二次世界大戦などインド国外の戦争にも動員された。英語の「セポイ」はこの言葉が訛ったもの。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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