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死海文書(しかいもんじょ)

Dead Sea Scrolls 1947年のベドウィンの一少年による発見をきっかけとして,死海の北西岸から発見された文書群。クムランおよびムラバートの洞穴,ミルド廃墟よりの文書を総称する。最も重要なのはクムラン発見の文書で,旧約聖書「イザヤ書」の最古の写本,聖書注解,感謝の詩編,黙示文学,外典,教団宗規成律などを含み,前2~後1世紀の間存在した,おそらくエッセネ派に属するクムラン教団の文書と推定される。ムラバートからは第2次ユダヤ戦争の首領バル・コクバの手紙が発見された。死海文書の発見は旧約聖書,ヘブライ語,ユダヤ教および原始キリスト教の研究に大きな光を与えつつある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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