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ジェームズ1世(ジェームズいっせい)

James ・ 1566~1625(在位1603~25) イングランド国王。スコットランド王としてはジェームズ6世(在位1567~1625)。メアリ・ステュアートの子でヘンリ7世の血を引く。エリザベス1世の死後イングランド王位につき,ステュアート朝を始め,これによりイングランドとスコットランドは同君連合の関係に入った。「主教なくば国王なし」と称して国教会主義を強調し,新旧両教徒の動きを押えたため,カトリックによる火薬陰謀事件(1605年)が起きた。またみずから王権神授説を主張して,課税・独占賦与の問題などでしばしば議会と衝突し,のちの国王と議会の対立の種をまいた。外交の面では最初スペインと結び,また皇太子チャールズ1世のフランス王女との結婚で不評を買ったほか,寵臣バッキンガム公の登用によって宮廷に対する反感を増大させた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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