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孫子(そんし)

『史記』孫子列伝には二人の兵法家の孫子が登場する。一人は春秋時代斉人の孫武(そんぶ),もう一人は孫武の子孫の戦国時代の孫_(そんぴん)である。ふつう孫子といえば孫武をさす。孫武は呉の闔閭(こうりょ)に仕え,将軍となり,兵法書13編を著した。孫_も斉の威王に仕えて,魏を攻めるのに功があった。現在の『孫子』13編は,三国魏の曹操(そうそう)の注釈本までしかさかのぼれないが,山東省から漢代の竹簡(ちくかん)の『孫子』が出土した。『孫子』には,敵を事前によく知り,機先を制すべきことなど,具体的な戦術論が展開されている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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