ゾグ

Ahmed Zogu 1895~1961(在位1928~39) アルバニアの政治家。ムスリム部族長の家に生まれ,イスタンブルの士官学校で学び軍人となる。1920年のアルバニア再独立の宣言後,国防軍を率いるゾグは占領を続けていたイタリア軍を排撃して国民の支持を受けた。21年の総選挙で議席の大半をムスリム地主が占めると,首相に選出された。強権的な政治手法で25年には共和政をしき,大統領に就任。28年には立憲君主政をしき,ゾグ1世と称して即位した。以後,イタリアに接近し独裁的な統治にあたるが,39年にイタリアに併合されるとギリシアに亡命した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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