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スパルタ

Sparta アテネと並んで古代ギリシアを代表したポリス。ペロポネソス半島南部のラコニア地方に侵入したドーリア人が,先住民をヘロットと呼ばれる奴隷身分におとしいれて建設した国家で,ポリスとしては例外的に広い領域を占めていた。前8世紀末に西のメッセニア地方を征服し,その国土はさらに広くなった。スパルタ人はリュクルゴスが定めたという軍国主義的で剛健な生活を送って,ヘロットの抑圧と対外的発展に努めたので,前6世紀末までにペロポネソス半島の覇者となった。ペルシア戦争においてはアテネと協力したが,やがてこれと対立し,ペロポネソス戦争に勝ったのち一時ギリシアの覇権を握った。しかし前371年テーベ軍に大敗してのち,メッセニアを失い,以後その国力は急激に衰えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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