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スーダン

ナイル川中・上流に位置する国。正式国名はスーダン共和国。住民はアラブ系と非アラブ系がほほ半々であるが,ムスリムは72%と多数派。ただし中世のアラビア語史料で「スーダンの国々」とは,サハラ砂漠の南縁地域全体をさした。古代エジプト時代からヌビア人の王国があったが,7世紀にアラブの影響下に入り,マムルーク朝に征服されてからイスラーム化とアラブ化が進行した。19世紀のエジプトによる征服,それに対するマフディーの乱,イギリスの植民地支配(1899~1955年)をへて1956年独立した。独立後,軍事クーデタが繰り返され,89年バシール中将が国民イスラーム戦線(NIS)と手を組んでイスラーム原理主義政権を樹立させた。以後,これに反発する非イスラーム勢力のスーダン人民解放軍(SPLA)との間で対立が続いている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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