1. 用語
  2. 世界史 -す-
  3. スターリン

スターリン

Iosif Vissarionovich Stalin (本名 Dzhugashvili) 1879~1953 ソ連の指導者。グルジア人靴屋の子。神学校在学中に社会民主党に入り,1902年以後流刑,脱出,逮捕,流刑を繰り返しつつ,カフカースで活動。12年ボリシェヴィキ党中央委員になり,党の民族理論家。革命後民族人民委員となり,22年党中央委員会書記長となった。晩年のレーニンと対立するが,その死後は忠実な弟子として24年『レーニン主義の基礎』を著した。同年末,一国社会主義論を提唱,この立場からトロツキー,ジノヴィエフらを退け,20年代末にはブハーリンを退けて,党と政府を完全に握り,急速な工業化と農業集団化を推進した。30年代半ばには日独挟撃の恐怖のなかで大粛清を発動し,個人独裁に進んだ。第二次世界大戦と戦後の復興を指導,ソ連および全世界の共産主義者の畏敬を集めるなかで53年病死した。56年よりフルシチョフの個人崇拝批判が始まった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう