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スコットランド

Scotland ローマ時代の呼称はカレドニア。古くはケルト系のピクト人が居住していたが,6世紀にアイルランドから移住したスコット人がしだいに支配地域を広げ,11世紀に統一王国を形成。以後封建的な上級君主権を主張するイングランドとの抗争が続いたが,14世紀にロバート・ブルースのもとで独立を達成。ステュアート朝ではフランスの影響が強まり,イングランドとの対立が厳しくなる。1603年ジェームズ6世のイングランド王位継承によって,両国は同君連合の関係になった。ピューリタン革命においては議会側を支持したが,クロムウェルによる侵略を受けた。1707年両国は合同し,グレート・ブリテン王国となった。この18世紀にスコットランド啓蒙と呼ばれる文化運動が展開。産業革命によって西南部のグラスゴーを中心に工業化が進展をみせ,イギリス帝国発展の原動力を提供した。第二次世界大戦後,北海油田の開発を契機に自治を要求する声が高まり,1997年の住民投票を背景にして,99年大幅な自治権を有する独自の議会の設置が認められた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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