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スウェーデン

Sweden 古くノルマン人が居住し,10世紀頃統一王国を形成,12世紀に東方に進出してフィンランド地方を併せた。1397年カルマル連合によりノルウェーとともにデンマーク王のもとで同君連合を形成したが,1523年独立を回復した。16世紀にルター派教義の影響下にプロテスタントを採用。17世紀前半グスタフ2世アドルフ王は近代化に努め,三十年戦争に介入,ドイツに侵入してこの国を一大強国たらしめた。しかし18世紀初めの北方戦争でバルト海東岸の地を失った。19世紀初頭ナポレオン戦争でフィンランドをロシアに奪われ,ウィーン会議でノルウェーを同君連合のもとに置いたが,1905年その分離独立を承認した。19世紀半ば以降,対外的平和と国内の民主化に努力し,独特の立憲王国として繁栄,再度の世界大戦には中立政策によって国内の安全保障を図った。NATO(ナトー)にも加盟せず,高度の社会福祉国家としての道を歩んでいる。95年にEUに加盟。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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