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タングート

Tangut 党項(とうこう)6~14世紀に中国北西部を中心に活躍したチベット系集団。初め東チベットの吐谷渾(とよくこん)と隋・唐に挟まれた四川,青海方面に遊牧していたが,吐蕃(とばん)の圧迫を受け,しだいに陝西(せんせい)北部,甘粛南東部,さらに8世紀半ばまでには,霊州やオルドス南部に移った。拓跋(たくばつ)部を継承する伝承を持っていたが,オルドスの夏州を中心としていた平夏部の族長拓跋思恭(しきょう)は,黄巣(こうそう)の乱平定の功績によって唐から李姓を与えられた。その子孫,李元昊(りげんこう)は大夏(たいか)(西夏)を建てタングートの大半を治めた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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