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タリーカ

アラビア語で「道」を意味し,ふつうはスーフィー教団をさす言葉。ジュナイドやハッラージュという神秘主義者が活躍した9~10世紀頃までは精神的修行の道という意味であったが,師が弟子とともに修道場で共同生活を始めるとともに,修行の方法が定式化し,11~12世紀頃になると教団組織を意味するようになった。同時に教祖は聖者として崇拝され,その墓廟は巡礼地となりイスラームにおける聖者信仰も盛んになった。初期のタリーカとしては,カーディリー教団,リファーイー教団,スフラワルディー教団などが有名。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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