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打製石器(だせいせっき)

石を打ちかいて用具としたもの。前期旧石器時代のアブヴィル文化の握斧(あくふ)などは石槌(せきつい)打法により生まれ,アシュール文化期にはさらに円筒槌打法が加わって,アブヴィルのジグザグの粗い石槌打法に対して,刃部に再加工を施している。それに剥片(はくへん)石器を得るための調整石核(せっかく)法が発見され,後期旧石器時代には石刃(せきじん)法が現れる。これに細部加工を施すための押圧剥離(おうあつはくり)が加わった。握斧,ナイフ,ポイント(尖頭器),スクレーパー,ビュラン(刻刀),またのちには打製石斧,石鎌,石鏃(せきぞく),石匙(せきひ)などがあげられる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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