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第三紀(だいさんき)

Tertiary 地質年代区分における新生代といわれる名称は,第三紀と第四紀を含む。第三紀はさらに暁新世(ぎょうしんせい),始新世,漸新世,中新世,鮮新世に分けられる。第三紀を通じて気候の寒冷化と,熱帯・亜熱帯地域の縮小が起こり,哺乳類動物の適応放散が起こった。中新世中期から後期には草原が出現,拡大し,馬科,ラクダ科,象科,ウシ科などの有蹄(ゆうてい)類が多様化した。霊長類では,真猿類が始新世後期には出現し,中新世には類人猿が,鮮新世以後にはオナガザル類が繁栄した。人類の系統は中新世後期に出現し,鮮新世にはアウストラロピテクスが出現し,そのなかからホモ属が誕生した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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