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ドレフュス事件(ドレフュスじけん)

Affaire Dreyfus 1894年フランスに起きたスパイ事件。ユダヤ系のドレフュス(Alfred Dreyfus,1859~1935)大尉はドイツのスパイとして終身刑に処せられたが,96年に真犯人が明らかとなったので再審要求の運動が起こされた。この運動はドレフュス個人を超えて,人権と民主的共和政を守ろうとする左翼・進歩的共和派と,再審は軍と国家の権威を落とすとする軍部,共和政否定の右翼,カトリック教会,反ユダヤ主義者との大闘争に発展した。98年クレマンソーの新聞『オーロール』に載ったゾラの「わたくしは弾劾する」が契機となって共和派が勝利を収め,ドレフュスは99年に再審ののち特赦された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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