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トルコ革命(トルコかくめい)

1922~23年のスルタン制から共和制に移行した革命をいう。ケマル・パシャの祖国解放戦争の勝利は,22年10月11日ムダニア休戦協定をもたらし,新講和会議がローザンヌで開催される段取りとなり,10月27日,招請状がスルタン政府と大国民議会政府に届いた。この変則的な二元政治を改め国民主権を確立するには,スルタン制の廃止を必要とした。11月1日大国民議会はケマルのイニシアティヴでこれの廃止を決議,17日にメフメト6世は国外に亡命した。ケマルは初代大統領に選ばれ,24年カリフ制度を廃して主権在民,一院制,女性参政権を認めた共和国憲法を発布し,イスラームと政治との分離,ローマ字化,ヨーロッパ法の採用など一連の近代化政策を推し進めた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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