トランセンデンタリズム
transcendentalism 1830年代から50年代にかけて,アメリカでエマソンらニューイングランド知識人によって唱えられた思想。彼らはユニテリアン教派の理性重視に飽き足らず,真理を把握する人間の直感の力を強調した。彼らは人間の能力に楽観的であり,精神的自由の抑圧に反対し,奴隷制廃止などの社会問題にも積極的に発言した。トランセンデンタリズムの名は,人間の本性には経験を「超越」する要素があるというカント哲学の影響を受けて,「超越」という語からとられた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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