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ドラング・ナッハ・オステン

Drang nach Osten 「東方への衝動」の意。ドイツ帝国主義の東方進出の衝動,政策をさす。中・東欧からバルカン,近東にかけては,19世紀末以降,ドイツ資本の帝国主義的進出の重要な場とされ,第一次世界大戦では,この地にドイツ帝国主義の一大勢力圏を打ち立てることがドイツ支配層の最も重要な戦争目的の一つとなった。第三帝国は,バルカンを経済的に従属させつつ再軍備政策を遂行し,この軍事力を背景にドイツ‐オーストリア合邦,チェコスロヴァキア併合,ポーランド分割,そして独ソ戦と,東方帝国樹立の歩を進めていった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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