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トハラ語(トハラご)

Tocharian 古代中央アジアの言語の一つ。インド・ヨーロッパ語族に属する言語。現在は死語。A,B2方言があり,A方言はカラシャフル(焉耆(えんき))地方,B方言はクチャ地方で通用していたらしい。中央アジアで発見された古文書にこの言語で記されたものがかなりある。だいたい5~8世紀のものであるが,仏教経典の翻訳が多く,西域北道の小乗仏教教団を支えた民族の言語といえる。トハリスタン地方のトハラとは関係はなく,トハラ語という名称は研究の便宜上つけられたものである。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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