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ドナトゥス派(ドナトゥスは)

Donatists 4~5世紀に北アフリカで盛んであったキリスト教の分派。その起源は,ディオクレティアヌス帝のとき,棄教した司教の執行したサクラメントの有効性をめぐるカルタゴ教会内の対立にあり,やがて学識と実行力を兼備したドナトゥスが厳格派を率いてこの名称が生まれた。北アフリカ一帯に広まり,反ローマ的な民族運動や農民反乱とも結合し,各地に教会を建て,カトリック教会と対立した。しかし411年カルタゴ会議で両派の大紛争ののち,ローマ帝国により異端と宣言され,激しい弾圧を受けた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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