粘土を用いて形をつくり,乾燥後,燃料を用いて焼くと素焼の土器ができる。粘土中の混合水が200°Cで脱水され,600°Cで結晶水が脱水,また,それ以上の加熱により,粘土中の炭素が酸化,炭酸塩や硫酸塩が分解し独自の質になった土の器である。通例700°Cから850°Cで焼かれたものを土器という。成形には,手づくね,巻き上げ,輪積み,型ぬき,型入れなどがある。器形,文様ともに年代や地域によって大いに異なる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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