トゥルクメニスタン
・〔地名〕中央アジアのトゥルクメン人の住地。全土の80%はカラクム砂漠であるが,コペトダグ山麓やアム川流域のオアシスでは古くから農耕文化が栄えた。近年灌漑による綿花の増産,豊富な天然ガス,石油の開発が進められている。1882年ザカスピ州として帝政ロシアの支配下に入り,ロシア革命後,1924年トゥルクメン・ソヴィエト社会主義共和国の成立によって境界が画定された。・〔国名〕1991年にソ連から独立した中央アジアの国。五つの州からなる。首都アシュガバート。元共産党第一書記のニヤゾフが大統領と政府の長を兼ね,独裁,個人崇拝が著しい。永世中立を宣言し,周辺国,大国から距離を置く。豊富な天然ガスを利用して経済成長しつつあるが,パイプラインが未整備なため旧ソ連諸国以外の販路が少なく,経済の自由化も進んでいない。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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