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陶片追放(とうへんついほう)

ostrakismos[ギリシア],ostracism[英] アテネでペイシストラトス家の僭主(せんしゅ)政が倒れたのち,僭主の再出現を防ぐため,クレイステネスの設けた制度で,市民が僭主になるおそれのある人物の名を陶器の破片(ostrakon)に書いて投票した。6000票以上を得た者のうち最多得票者が,10年間国外に亡命させられた。前5世紀の初めに活用されたが,政争の具と化し,同世紀末には使われなくなった。「貝殻追放」という邦訳は誤りである。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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