中国では西周末以来,刀銭,布銭と呼ばれる青銅の鋳貨が流通していたが,秦の始皇帝の統一とともに幣制も統一されて,方孔円形の半両銭がつくられた。漢の武帝のとき五銖銭(ごしゅせん)が発行されて銅銭の形式が定まった。銅銭が主貨幣として最も流通したのは,貨幣経済が発達し,広東などの銅鉱が大量に産出した北宋時代であり,それは精度も品位も高く,東アジア,南アジア,アフリカなどにも流出した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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