陶磁器はシルクロードにおける絹とともに古くから交易の対象として世界に伝播され,その貿易ルートは「陶磁の道」と呼ばれた。とりわけ中国の陶磁器は古くからその卓越性が高く評価され,9世紀以降,周辺のアジア諸国や東アフリカに輸出されて貿易流通ルートとしての「道」をつくった。現在,東南アジアやインド,ペルシア湾北岸からエジプトに及ぶまで中国陶磁器の破片が多く出土されており,その道が多岐にわたっていたことが知られる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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