道家(どうか)
諸子百家の一つ。老子を祖とし,その無為自然の説を祖述発展させた列子(れっし),荘子(そうし),関尹子(かんいんし)らのいわゆる37家の流れを汲むものの学をいう。多くは中国固有の民族思想に根ざしており,天性に従い,自然を尊び無為にして外物に侵されぬことを主とすれば,天下はおのずから治まると説いた。法家の思想もこれによる。漢初には黄老(こうろう)の学といい,さらに神仙説,陰陽五行説と合して漢末以後に諸種の迷信が派生し,それらが統合されて道教が生まれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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